はじまりの骨の物語

五代ゆうさんの作品の中で1番好きな1冊。これこそ物語の理想の形、というくらい好きです。でも読むといつも切なくなる……。
北欧神話を題材にしたお話で、北欧神話といえば真っ先に思いつくのは神々の黄昏だと思うのですが、これもその神々の黄昏をテーマにした物語です。もちろん北欧神話を知らなくても十分楽しめますが、でも知ってると、「おー!」というような仕掛けがあちこちにあったり。そこでヘイムダッルを持ってくるあたりは流石だなあと思います。だって普通出てこないよヘイムダッル。

ただP177のところで、旧版にあった文章が4ページ分くらいごっそり抜けちゃってるのが若干気になるんですが。ケティル王子話が飛んでるよ! 落丁とかではないみたいなので、多分その前の段階でのミスだと思うんですが。うう…折角の復刊なのに。









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