<< April 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

貴子

ふわふわ きらきら かわいくて
まさに理想の女のコ
その上目遣いも
少し頭の悪そうな喋り方も
取り出した細い煙草を吸う姿も
とても様になっていて
纏い演じるイメージのすべて
かわいい かわいい 女のコ

だけどその内側には
言葉にならないような 思い出だとか気持ちを抱えていること
外から見ただけでは決して分からない
ああ 人の内側にはこんなにも広い世界が広がっているんだ


「愛は呼応しあう関係

水や光を浴びた植物のように
ただ上へ、と伸びていればいい。」


過ごした時間はほんの少し
向こうは私のことなんて覚えちゃいないだろうけれど
かわいい かわいい 女のコ
うつくしいひと

この、衝撃

真夜中に意味もなく部屋を行ったり来たり。

伝わらなくてもいいと思ってた。
ううん 違うな。
いつかどこかで伝わればいいとは思ってたんだ。
でもあれは咄嗟の衝動に駆られた自己満足で
ただただ (あなたは最初から仲間だよ) 言わなきゃとそれだけで
あなたがあの中に居るだなんてまだ知らなかったから
伝わるワケないとも思っていたんだ。

(偶然見つけたあの場所はきっと聖域だから 手紙に託すことも出来なくて。)
(誰にも言わず私はこの海に沈もう。)

背を押すことは崖から突き落とすことかもしれなくて。
そんな風にも思っていたから 少しほっとする。


「届いたよ。
涙が出たよ……。」

そうだね、今日が一周目。
それはつまり、あなたがいなければ始まらなかった日なんです。
ありがとう。今も、そしてこれからも。

魂の柱

これは伝えなければならない言葉

あなたは希望
たしかに存在する星

あなたという光が何處までも翔けてゆくことをわたしは願う
止まることの許されないあなたのために
せめてあなたの背を押しましょう
あなたの剣となり盾となることは叶わなくとも

どうかこの声があなたに届きますように
この祈りがあなたの救いとなりますように

親愛なるあなた
幼き日 同じ夢を宙を見た遙かなる友よ
わたしたちは同じ礎を持つ仲間なのだ



その昔 胸躍らせた物語を
魂をふるわせた叫びを
刻まれた想いを
わたしもあなたもおぼえている

友よ
あなたが何處までも翔けてゆくことをわたしは願う
わたしはただその背を押そう
祈りと希望と信頼をこめて
1 / 1